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2020-01-03

スピリチュアルカウンセラーに自分の前世を霊視してもらった(2)

前回までの記事はコチラ

都内でスピリチュアルカウンセラーHさんに会う

私は、「人の前世が見える」という不思議な能力を持ったスピリチュアルカウンセラーを名乗る女性に、カウンセリングを受けるべく、都内某所の指定された場所へと向かった。

その女性(Hさんとしておこう)に会ってみてビックリ。

白装束に榊(さかき)なんかを持った「いかにも」(つまり巫女さんみたいな)というカッコの中年女性を勝手にイメージしていたのだけど、、、

どこからどう見ても、フツーの若くてキレイなおねえさんじゃん!

服装もビジネスウーマン風で、そのまま丸の内あたりのオフィス街を歩いていても全然おかしくない。

おまけにセッションを行う部屋も、薄暗くて、水晶玉がおいてあって、あやしげな音楽が流れていて…ではなく、ただの殺風景な会議室だ。

でもかえってその方が安心できるかも。

やっぱ、見かけより、大事なのは中身だもんね。

で、さっそく約50分のセッションがはじまった。

ちなみに、私とHさんとはこの時が初対面で、事前にメールを介して、Hさんに伝えてあった私の個人情報と言えば、名前のみ。

それも画家としてのペンネームではなく本名だ。

生年月日がいつだとか、仕事が何で、生まれはどこ、、、といった個人情報は一切与えていないし、Hさんがこれらのことを知る術(すべ)は一切ないはずだ。

したがって私が「絵描き」で「旅が好き」で「ヨーロッパの街角を中心に描いている」といったコトなんて、まるで知らないわけだ。

いよいよセッションがスタート!

セッションは、目を閉じての5分程度の軽い瞑想から始まった。

ふだん瞑想なんてしていないので、たとえ5分であってもけっこう長く感じた。

それが終わると、Hさんがおもむろに口を開け始めた。

Hさんには、私の頭の斜め上あたりに守護霊、すなわち先祖の霊が見えるらしい。

そのあたりを遠目で見ながら、まるで私の先祖の人たちと会話でもしているように、

「フムフムなるほど、そうなのねぇ〜」

と、うなずきながら、守護霊が語るコトバとやらを私に、逐一翻訳して伝えてくれるのだ。

時々、Hさんだけに見える私の先祖の姿形やら癖などの特徴を、できるだけ細かく説明しようとしてくれるんだけど、祖父母の記憶はかなりおぼろげであやふやなものだし、さらにその上の遠い先祖なんて会ったこともないので、ホントにそうなのかどうかわからない。

先祖が語るコトバとやらも、

「まぁ、たしかに…」

と、思い当たるコトもあれば、

「ホントにそうなのかなぁ〜」

と、首をかしげるようなこともあって、ここまでの部分については、ショージキ言って、半信半疑だった。

ついにHさんが本領発揮!?


ところが、ヤマは、セッションが後半に入ったころにやってきた。

「何か聞きたいことありますか?質問は3つぐらいまでなら大丈夫ですよ」

Hさんが聞いてきた。

「あの〜、自分の前世というものにとても興味があるんですが、何かわかることあったら教えて下さい」

と、私。

するとHさんがしばらく考えるような素振りを見せた後、こう答えた。

「あなたは前世で、ヨーロッパで旅芸人をしていた時代がありましたね」

キタ~~~!!!

いきなりど真ん中にズドンと直球を投げられたかんじ。

それまでのセッションが、当たっているような当たっていないような、何やら曖昧模糊(あいまいもこ)としたものだっただけに、この急激な展開に、私は心底驚いた。

Hさんは、そんな私の心の動揺にはまるで気づいていないかのように、Hさんにだけ見える、私の前世のいくつかの印象的なシーンを一方的に語り始めた。

Hさんの口から語られた、私がヨーロッパで旅芸人をしていた前世の光景をいくつかまとめてみると以下のようになる。

・南フランスやイタリアやスペインの地中海周辺をウロウロしたいた。時折、地中海を渡ってアフリカ側へ行ったりもした。

・かなりボヘミアンな暮らしをしていて、夜、海岸で焚き火を囲んで集団で輪になって踊っている様子が見える。

・その時はたぶん、マトモに結婚して子育てなんかしていない。

・旅芸人の一座で、私は音楽を奏で、その時の踊り子がどうやら今の私の妻であるようだ。

・その時はキリスト教徒だったけど、イスラムの貴族に招かれて、中東にしばらく滞在して、芸を披露したりしたこともある。そのためか、今の私には、何かひとつの宗教やら信条やらに固執せず、物事を中立にバランス良く見るところがある。

セッションの前半とうって変わって、前世の部分の描写には、いちいち「たしかにその通り!」と、納得できることばかり。

これで、自分が、ヨーロッパの古楽を耳にした時に湧き出る「なんとも懐かしい感情」や、道端に適度に空き地を見つけた時に、「ここでテントを張ったらどんなカンジだろう…」などと考えるヘンな癖の原因がわかったような気がした。

ここまで自分の内面を言い当てられると、私の方もいよいよ正体?を明かさないわけにはいかないだろう。

私は、セッションが終わりに近づいた頃、自分が「旅好き」で「ヨーロッパの町角や旅芸人をテーマに描く画家」で、「現在、定職について結婚して子育て中」であることを明かした。

するとHさんは、そのことにたいして驚きもせず、最後に平然とこう言い放ったのである。

「たぶんアナタの今生(こんしょう)のテーマは、旅に出たい気持ちを必死に抑えながら、しっかりひとつの場所に定住して家庭を維持し、子供を養うことなんじゃないかなぁ〜」

へへっ!たしかにそのとおりです!

一本取られました!

最後に奥村ユズルの描く旅芸人シリーズを少しご紹介

旅芸人の人形使い
旅芸人と中世の町
旅芸人のダンス
旅芸人の巡業
旅芸人の家族

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