スペイン アンダルシア地方ドライブ旅行(3)
グラナダでフラメンコを観る
翌朝、ロンダを後にして、あのアルハンブラ宮殿で有名なグラナダへ向かいました。
ところがこのアルハンブラ宮殿、世界遺産に登録されて以来、人気がうなぎ登りで、今では事前の予約がなければ簡単には入場できない状態。
うかつでした。
以前に訪れた時は、予約などまったく必要なく、その場で問題なく入場できたので、すっかり油断しておりました。
結局、わずか一泊だけのグラナダ滞在では、当日の入場券をゲットすることは不可能だとわかり、アルバイシンのサンニコラス展望台から、アルハンブラ宮殿を指をくわえて恨めしそうに眺めるはめに…
グスン(泣)中に入りたかった…
気をとりなおして、夜はフラメンコ観賞です。
実は、私はこれが3回目(かつてマドリッドとコルドバで1回ずつ見ました)のフラメンコですが、やはり何回見てもグイグイと惹きこまれます。
踊り子はもちろん迫力満点ですが、歌い手の搾り出すような哀愁漂う歌声がたまりません。
これは、もしかして私の前世がジプシーだったせい?
3歳の娘も、すっかりフラメンコのとりこに。
終わったのは深夜0時近いというのに、娘は踊り子の激しいステップをまねて、夜の街灯の下で舞い踊っていました。
こちらがフラメンコを観賞したアルバイシンの小さな劇場。
それにしてもこのフラメンコ、始まるのは夜の9時から。
遅すぎる~。
でも夜の9時でもまだ外は陽が照っていたりする国だから仕方がないか…
これじゃ、シェスタなしではやっていけないわけです。
ラ・マンチャの風車の村へ
アンダルシア地方を後にして、帰路に着くべくマドリードを目指します。
途中、ラ・マンチャ地方の風車の町コンスエグラに立ち寄りました。
ラ・マンチャを走ると、あちらこちらの岩山の上に白い風車が点在している光景を目にしますが、これだけ風車が固まって残っている場所は、カンポ・デ・クリプターナとここコンスエグラぐらいです。
前者の村にはすでに2度も足を運んでいるので、今回はコンスエグラに。
町が近づくにつれ、丘の上に点々と風車が並んでいるのが目に入りました。
右にはアラブ時代の大きな城跡も見えます。
丘を登り、風車に近づくと、こんな感じ。
いくつもの風車が立ち並ぶ景観はなかなか勇壮です。
かのドン・キ・ホーテは、こんな風車のひとつを巨人と間違えて突進したのでしょうか。
オランダやベルギーの風車よりも、石造りで素朴なスペインの風車の方が私は好きです。
娘も強い陽光の下、はしゃぎまわっていました。
こちらは、ここがドン・キ・ホーテの道であることを記す看板。
風車のうちのひとつは内部が見学可能(1階はみやげ物売り場)になっていました。
風車の窓から、他の風車を眺めるとこんな感じです。
すぐ横のアラブ時代の城跡もかなり大きく迫力がありました。
修復中なのがちょっと残念。
こちらが、帰国後に描いたラ・マンチャの風車をテーマにした絵です。
タイトルは「ラ・マンチャの2つの風車」。左側が、観光客が押し寄せる現代の風車。右側が、ドン・キホーテが突進する中世の風車。新旧2つの時代の風車を並べて描きました。
もう一枚。こちらは、横長サイズの紙に、白い風車が立ち並ぶ姿とアラブ時代の城跡を描きました。