スペイン アンダルシア地方ドライブ旅行(4)
エル・グレコの町 トレド
旅の最後に、トレドの町を眺めるパラドール(昔、貴族の邸宅等であったところを改造したホテル)のカフェに立ち寄りました。
ここは、以前にも訪れた、私のお気に入りのカフェ。
高台にあるカフェの外テーブルに座ると、眼下にトレドの町がまるで寄木細工のように広がっているのが見渡せます。
トレドはあのエルグレコが活躍した町。
私は、数年前にエルグレコが出生したエーゲ海のクレタ島を訪れています。
その時、港に置いてあるエルグレコの胸像の前で、
「この次はアンタの才能が花開き、終生をささげたトレドを訪れてやるぜ…」
と、誓ったものでしたが、残念ながら今回は時間の都合で、外から眺めるだけで終わりました。
今度トレドに来たときは、エルグレコの描いたトレドの町の路地を心ゆくまで歩きたい、と思います。
スペインの魅力
今回3度目のスペインでしたが、ヨーロッパにありながらヨーロッパでないような…スペインの魅力をあらためて実感したような旅になりました。
「ヨーロッパでないような…」とは、フランスやドイツ、イギリスなどでは決して見られないような広漠たる乾燥した大地であったり、キリスト教文化の影で色濃く残るイスラム文化やジプシー文化といった異質なものであったり、あるいは、フラメンコのダンサーが時折り激しくあらわにする、むき出しの人間の本能であったり…
ヨーロッパ文化の影にあって見え隠れする、アフリカ的なもの、あるいはアジア的なもの。それがスペインの魅力でしょう。
スペインの人たちは、夜おそくまで集い、語らい、美酒美食を謳歌し、その一方で明るい陽光の下、のんびりシェスタを貪っていました。
同じ地球上に、我々日本人とは、これだけ価値観の違う人種が住んでいるとは…
やはり旅は発見と感動の連続です。