キャンプマスターで行く、旧中山道の旅
中山道の馬籠宿と妻籠宿を目指す
中山道とは、江戸時代に整備された五街道の1つで、東海道と同じく、江戸の日本橋と京都の三条大橋を結んでいます。
東海道が、主に海沿いのルートを辿るのに対して、中山道はそのほとんどが奥深い山の中。
碓氷峠や和田峠、そして鬱蒼と木々が茂る木曽の山中…と難関の連続です。
今回は、そんな旧中山道の中でも、もっとも当時の風情を残している宿場町、馬籠宿と妻籠宿を訪ね、絶景のカフェでくつろぎタイム。最後に中山道広重美術館で浮世絵体験を楽しみます。
さっそく、私は、愛車キャンプマスターで、深夜に静岡を発ち、岐阜県と長野県の県境にある、馬籠宿と妻籠宿を目指しました。
キャンプマスターで絵を描く
途中、サービスエリアで、キャンプマスターの屋根をポップアップさせて休憩。
あまりに気持ちがいいので、移動式アトリエ(つまり車中のこと)で絵を描くことにしました。
私の軽キャンパー、キャンプマスターのイイところは、屋根をポップアップさせた時の2階部分の車高が高いこと(約80センチ)。
2階に上がって、テントの4方向の窓をメッシュにすると、心地よい風が入ってきて開放感抜群です。
さらにさらにこのメッシュ窓、その部分をファスナーで取り外すことができ、こうするとポッカリ穴が空いた状態。
外との壁が一切無くなり、まるで車の屋根の上に乗っているみたいです。
でもこれがサイコーに気持ちいい!
あまりに気持ちいいので、こんなカンジで、キャンピングカーの中で絵を描いたり、粘土人形を造ったりしました。
天空のカフェ清涯荘
岐阜県多治見市の実家で一泊した後、翌朝、馬籠宿・妻籠宿に向かって出発。
まずは瑞浪市の山中にある、天空のカフェ清涯荘(せいがいそう)にて、絶景を眺めながらモーニングを楽しむことにしました。
清涯荘は、50年前に標高500メートルのところに建てられた別荘をカフェとして蘇らせたところ。
天空のテラスからは、はるか中央アルプスや恵那山や瑞浪の市街地までが眺望できます。
メニューの方も、手作りパンや自家焙煎コーヒー、新鮮な地元の野菜を使用したランチプレート…と、とってもヘルシー。
私は、天然酵母や米粉を使ったパンと季節の野菜のモーニングセットを注文しました。
カフェに置いてあった説明チラシによると、この清涯荘、なんと富士山と伊吹山、元伊勢を一直線に結ぶレイライン上にある…とのこと。
つまりここはパワースポットである、ということ?
…どおりで空気が清々しく、なんとなく身も心も癒やされたような気分になるはずです。
一方、カフェの外の見晴らしのいい高台には、魔女の箒(ほうき)なるものが置いてあって、これにまたがってみると、アラ不思議!こんな風に身体がフワリと宙に浮かび上がるではありませんか!
さすがパワースポット!
…というのは真っ赤なウソで、箒にまたがってエイヤッ!とジャンプするところを、スマホカメラの連写モードで撮影するとこんな写真が撮れるようで、色々な人が浮遊している写真をインスタなどにアップしています。
天空のカフェ清涯荘、絶対におすすめです。ぜひアナタも行ってみて下さい。
中山道の宿場町、馬籠と妻籠
カフェ清涯荘の後は、国道19号線を中津川の先まで走り、旧中山道の宿場町、馬籠(まごめ)へ移動しました。
ここは、江戸時代の風情が残る人気の観光地で、石畳の坂道の両側にかつて旅籠であった古い家々が立ち並んでいます。
近年は外国人旅行者にも大人気だとか。
ありゃ?でも…どこにも外国人の姿がない!
そうなのです、新型コロナウィルスが世界的に蔓延しつつある今、あれだけ多かった外国人旅行者がパタリといなくなってしまったのです。
外国人旅行者御用達のゲストハウスも閑古鳥が鳴いているもよう。
宿場の一角で展示されていた雛人形までが、ご覧のようにマスク着用でした(笑)
早くコロナが終息して、またもとの賑わいを取り戻してもらいたいものです。
馬籠宿のあとは、峠を隔てた長野県側にある妻籠宿(つまご)へ移動しました。
コチラは馬籠宿に比べると比較的観光地化されていなく素朴なだけに、江戸時代の風情をより色濃く残していました。
中山道広重美術館で浮世絵体験
旅の最後は、国道19線を逆方向へ戻って、恵那市まで移動。
恵那市は、かつては中山道の大井宿という宿場町でした。
恵那市には旧中山道の風情はあまり残っていませんが、こちらの目的は中山道広重美術館。
江戸時代の浮世絵師、安藤広重を中心とした浮世絵の美術館です。
ここには、つい先程見てきたばかりの、中山道の宿場の様子や、江戸時代の旅の風情が浮世絵版画として展示されているだけに、興味津々です。
実は何を隠そうワタクシめは、安藤広重の大ファン。
もし、「世界でもっとも敬愛する画家は?」と聞かれれば、ピカソやゴッホや、モネやクリムトももちろん大好きですが、やはり…
「ヒロシゲ!」と、答えるに違いありません。
広重の旅の絵に漂うリリシズム(叙情性)も大好きですし、なんと言っても彼の作品の構図の斬新さは、世界に冠たるものがあると思います。
では、さっそく見学してまいりましょう!
中山道の宿場町を描いた浮世絵を堪能したあとは、浮世絵の摺り体験。
なんと誰でも無料で気軽に、広重の浮世絵の名品を摺る過程を体験できる上に、完成品は持ち帰ることが出来ます。
さてさて出来栄えの方は?
まずまずのモノでしょう!
これだけで立派な土産物になります。
さてさて、今回の「キャンプマスター中山道の旅」はいかがでしたでしょう?
これからも愛車キャンプマスターと、いっぱい旅を楽しみたいと思います。