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2018-12-06

画家、ボルネオ島へ行く(1)コタキナバルの空港で寝る

旅のはじまり

ボルネオ島へひとり旅に出かけることにした。

えっ、なぜ、ボルネオ島かって?

オランウータンに特に興味があるわけではない。

熱帯雨林のジャングルに行きたいわけでもない。

そもそも、ジャングルは、かつて西表島でヒルの大群の餌食になった悪夢のような経験があるので、もうコリゴリだ。

それじゃあ、なぜボルネオ島?

それは、ボルネオ島の一部にチョコンと鎮座しているブルネイという国にミョーにそそられたからだ。

このボルネオ島、けっこう大きな島(世界3番目の島らしい)だけど、上から約三分の一ぐらいのところに国境線がギザギザとあって、上側がマレーシア、下側がインドネシアになっている。

そして、マレーシア側のごく小さな一部がさらにブルネイという国になっているのだ。

いったいなんで、こんなフクザツなことになっているんだろう。

ひとつの島なんだから、いっそひとつの国にしちゃえばいいのに…

、、、と歴史も背景も知らない無知なオレは、単純にそう思いつつ、ムムっ?ところでブルネイって何よ?となったのである。

マレーシアやインドネシアは、アセアン諸国の中でもよく耳にする。

でもブルネイって、いったいどんな国?

いったいどんな人たちがどんな暮らしをしていて、そこには何があるの?

、、、で、いまだ自分にとって「未知の国」であるブルネイを、実際にこの目で見てみよう!と思ったのだ。

ひとり旅なので、いつもながら荷物は最小限。

ふだん仕事に持っていくデイパック一つに収まってしまった。

これでも、空港で二泊野宿する予定なので、ツェルト(簡易テント)だけは持った。

中国南方航空で、羽田を後にして、広州空港で、23時半発のコタキナバル(ボルネオ島でいちばん大きな都市)行きに乗り換えた。

コタキナバルに着いたのは、なんと深夜2時過ぎ。

入国手続きを済ませると、そのまま空港の固いベンチの上で朝まで寝ることにした。

登山で使用するツェルト(簡易テント)にくるまって寝ると、こういう場所でもそれなりに快適なのだ(笑)

画家、ボルネオ島へ行く(2)に続く

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