画家、ボルネオ島へ行く(1)コタキナバルの空港で寝る
旅のはじまり
ボルネオ島へひとり旅に出かけることにした。
えっ、なぜ、ボルネオ島かって?
オランウータンに特に興味があるわけではない。
熱帯雨林のジャングルに行きたいわけでもない。
そもそも、ジャングルは、
それじゃあ、なぜボルネオ島?
それは、
このボルネオ島、けっこう大きな島(世界3番目の島らしい)
そして、
いったいなんで、こんなフクザツなことになっているんだろう。
ひとつの島なんだから、いっそひとつの国にしちゃえばいいのに…
、、、と歴史も背景も知らない無知なオレは、単純にそう思いつつ、ムムっ?ところでブルネイって何よ?となったのである。
マレーシアやインドネシアは、アセアン諸国の中でもよく耳にする。
でもブルネイって、いったいどんな国?
いったいどんな人たちがどんな暮らしをしていて、そこには何があるの?
、、、で、いまだ自分にとって「未知の国」であるブルネイを、
ひとり旅なので、いつもながら荷物は最小限。
ふだん仕事に持っていくデイパック一つに収まってしまった。
これでも、空港で二泊野宿する予定なので、
中国南方航空で、羽田を後にして、広州空港で、
コタキナバルに着いたのは、なんと深夜2時過ぎ。
入国手続きを済ませると、
登山で使用するツェルト(簡易テント)にくるまって寝ると、