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2018-02-15

ラオス旅行記(3)洞窟湖であわや邦人行方不明?

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生春巻きの朝食を食べる

ラオス3日目。

 

朝食を食べに、ぶらぶら外へ出かけた。

 

美味そうなニオイが漂って来る方へ行ってみると、店先でオバちゃんが器用に生春巻きの皮を焼いていた。

 

米粉の汁を鉄板の上で薄く引き伸ばして焼き、割り箸で持ち上げて冷水にサッと浸して固める。

 

具材を載せて、くるんで最後にハサミでチョキンと切って出来上がり。

 

なかなか慣れた手付きである。

 

 

オレがあまりしげしげ眺めるので、オバちゃん集中力が途切れて、春巻きの皮を破ってしまった。

 

あれれ、ゴメンナサイ(≧∇≦)

 

 

このあと、罪滅ぼし?にオバちゃんの店に飛び込んで、生春巻きの朝食を頂いた。

 

付け合わせのピーナッツソースが何ともグー‼︎

 

 

サイクリングで洞窟へ

腹が満たされたら、ちょっと運動がしたくなった。

 

自転車を借りてサイクリングをすることにした。

 

町のいたるところにレンタバイクやらレンタサイクルショップがあるので不自由しない。

 

値段の方も、ママチャリ一日130円、マウンテンバイク一日200円と格安だ。

 

 

オレは迷わず、ふだん乗り慣れているママチャリを選んだのだが、後でちょっとだけ後悔することに。

 

ラオスの道路は、圧倒的に未舗装が多い。

 

それに加えて、雨季に雨が降った後を、牛やら車やらがテキトーに踏み荒らすものだから、そのデコボコ状態たるや想像を絶して殺人的だ。

 

自転車はハゲしく上下左右に揺れ、もうケツが痛いのなんのって。

 

切り立った山々や畑仕事に勤(いそ)しむ農婦達を眺めながらのサイクリングは確かに快適だったが、このケツの痛さだけは実にマイった。

 

 

山水画のような風景の中を、自転車はガタゴトと進んでいく。

 

あまりに凸凹でスピードが出せない。

 

吊り橋を渡り、、、

 

牛の群れを横目に見つつ、、、

 

一時間ほど走ると「洞窟」と書かれた案内板が。

 

ペンキで手書きのところがヒジョーに怪しかったが、とりあえず行って見ることにした。

 

 

横道へそれて、しばらく行くと道路は行き止まりになった。

 

掘っ建て小屋に貧しい身なりの少女が二人。

 

すぐ横では平飼いのニワトリが駆け回っている所を見ると、どうやら農家の一家の敷地内であるようだ。

 

 

ここがつまり洞窟の入り口ってコト?

 

少女たちに入場料130円を支払うと、ヘッドライトを渡された。

 

これが洞窟探検隊のいでたち。

 

ここから洞窟まではまだかなり歩くみたいだ。

 

それにオレ以外は他に観光客らしき姿が見えないのも気になる。

 

先ほどの少女の母親らしき女が小川で洗濯をし、父親らしき男がハンモックで昼寝していた。

 

つまりこの洞窟見物は、家内産業ってこと?

 

そんな事を考えながら、オレはひとり畑の畦道をズンズン進んだ。

 

 

 

あわや邦人行方不明?

今にも崩れそうな竹の橋を渡り、サトウキビ畑の中を歩いて行くと次第に辺りはジャングルに。

 

 

ますます、探検隊の様相を帯びてきた。

 

その辺の茂みから、トラが出てきそうで怖い。

 

すると突然、眼前に巨大な岩山があらわれた。

 

岩山の下に、確かに洞窟らしきものがあり、その入り口には素晴らしく透明度の高い池が広がっていた。

 

いわゆる洞窟湖というやつだ。

 

サカナが泳いでいるのが肉眼でハッキリ見える。

 

 

横には「泳いでよし」という手書きの看板が(つづりがメチャクチャだが)。

 

30度をはるかに超える亜熱帯の暑さ。

 

目の前には、キモチ良さそうな天然のプール。

 

そして「泳いでよし!」の看板。

 

辺りを見渡すと、オレ以外誰もいない。

 

「貸し切り」状態だ。

 

オレは、

 

ひゃっほー!

 

と叫び、そのままの格好で

 

ザブン‼︎

 

と、池に飛び込んだ。

 

火照った身体が急速に冷やされサイコーに気持ちいい。

 

透き通った水底では無数の小魚が泳いでいる。

 

こりゃ、天国だぜ!

 

調子に乗ってはしゃいでいたら、急に流れが早くなり、その先に滝があった。

 

おおっ!やべぇ!

 

オレは急流に翻弄され、一瞬身体の自由を失った。

 

滝の先には、暗い洞窟が不気味に口を空けているのが見えた。

 

「ラオスで邦人行方不明!」

 

一瞬、そんな新聞記事の見出しが頭をよぎった。

 

オレは流されまいと、必死に岩にしがみついた。

 

かろうじて岩をたよりに、ぐいと身体を引き寄せた。

 

フゥ~、助かった、、、

 

危うく暗い洞窟の奥深くへと引きずり込まれるところだったぜ。

 

あぶない、あぶない。

 

ラオスの自然は実にワイルドだ。

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