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2018-02-14

ラオス旅行記(2)バンビエンはまるで山水画の町

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バンビエンに向かう

トゥクトゥクのドライバーにボッタくられ、オレが乗せられたのは、外国人ツーリストばかりでエアコンがガンガンに効いたデラックスバス。

 

ホントはラオス庶民が乗るローカルバスに乗りたかったのに、、、グスン(>_<)

 

出だしからまったく予想外の展開である。

 

バスはいつの間にかビエンチャン市内を遠く離れた。

窓の外には、のどかな田園風景が広がっていた。

 

 

腰をかがめて田植えをする人たち(もちろん手植えだ)。

粗末な藁葺きの小屋で農作物を売る人たち。

ゴム草履に竹の背負いカゴ姿で行き交う村びと。

 

まるで昭和初期の日本を見ているようだ。

 

 

川でとれたサカナを売っている人。

 

こちらはパイナップルを売る人。

 

車窓を流れる珍しい風景に夢中になっている間に、4時間があっと言う間に経過した。

 

オレの乗ったバスは、無事にバンビエンに到着した。

 

バンビエンは、まるで山水画の世界

 

とりあえず今日の宿でもゲットするか、、、

 

そう思ってタラタラと田舎道を歩き始めると、草むらに一匹の黒牛が。

 

 

山水画を思わせるような峻厳な岩山を背景に、一匹の勇壮な黒牛。

 

これは、またとないシャッターチャンス!

 

オレはカメラを構え、パシャリと一枚撮った。

 

ファインダーから目を離すと、くだんの黒牛が私の方を睨んでいることに気がついた。

 

まるでヤクザからガンを付けられているかのようだ。

 

「てめぇ、勝手に撮りゃあがって、、、」

 

牛がそう言ってるような気がした。

 

何とも不穏な空気が漂う。

 

ヤバい、、、

 

と思った次の瞬間、黒牛が突然オレに向かって突進して来た。

 

ひぇえ〜!

 

オレは、踵(くびす)を返し必死で逃げた。

 

黒牛は草むらを駆け抜け、道路に上がり、オレまであわや数メートルの所で突然ピタリと止まった。

 

首に縄が縛られていたのである。

 

ホッとひと安心。

 

危ない危ない(汗)

ラオスの牛は実に野生的だ。

 

 

バンビエンでオレが投宿したホテルはこんなカンジ。

 

 

正確に言うと、ホテルよりワンランク下のゲストハウスというやつ。

 

ビエンチャンで泊まった、オレ的には結構ハイクラスなホテルに比べると、、、

 

エアコンがない(扇風機のみ)

シャワーからお湯が出ない(水だけ)

壁や天井がなんとなくくたびれている

 

、、、と、いった点がグレードダウン。

 

一泊わずか650円(ビエンチャンのホテルは2300円)だからまぁ仕方がないか。

 

それにインドの安宿と比べりゃあ、まるで天国だ。

 

宿が決まってホッとしたら腹がグーと鳴ったので、リバーサイドへ昼メシを食いに出かけた。

 

 

眺めの良さそうなオープンテラスのカフェを見つけたので、迷わず入り、ラオス名物のラープを注文。

 

ミンチ状にした肉や魚にさまざまな香草を混ぜて炒めた伝統料理で、なかなかイケてる味。

 

食後は、アイスミルクコーヒー。

 

山水画のような山々や川を眺めながら、まったりとした時間を過ごした。

 

 

ときおり目の前の川を、カヌーやゴムタイヤに乗った白人ツーリストたちが歓声を上げながら流れて来る。

 

ここバンビエンは、川下りなどのエクスカーションも盛んなのである。

 

 

 

かつては寒村だったバンビエン。

ラオス内戦の際に、米軍がここに基地を設けたことから、その風光明媚さが多くの外国人に知られるようになった。

 

今では欧米人ツーリストたちには著名な観光スポットのひとつにまで発展した。

 

中国の桂林を思わせような奇岩が林立する中を一本の河が流れ、リバーサイドにはレストランやカフェやホテルが立ち並んでいる。

 

のどかな山村でありながらも、銀行や旅行社はもちろんの事、

カヌーやサイクリング等のエクスカーションからナイトスポットまでツーリストに必要なモノは全て揃っている。

 

 

 

物価は安いし、食べ物は美味い。

 

それにこの素晴らしい自然、、、

 

オレはすっかりバンビエンにひとめぼれした。

 

時間が許せば、いつまでも長居したくなるような町である。

 

 

この日の夕食は、屋台のパンケーキ(130円)。

オバちゃんが見事な手つきで焼き上げるのをしげしげと眺めた。

 

ホテルに持ち帰って、ゆっくりいただいた。

味の方もgood!

 

 

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