エジプト旅行記(2)カイロで出会った紳士はホンモノか?
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ルクソールで、王家の谷やら神殿やらを見た後、ボロっちぃ夜行バスに揺られてカイロまで戻ってきた。
メインのピラミッド観光は最後に残しておいたのだ。
一泊800円ほどの安宿にチェックインすると、オレはさっそくピラミッドのあるギザの町まで行って見ることにした。
カイロの町では、もう二度とタクシーなんか使ってやるもんか!
悪質タクシードライバーたちの餌食になるのは、もう御免だもんね。
エジプト庶民に混じって公共バスでピラミッドまで辿り着くのだ!
これぞバックパッカーのオキテなのだ!![]()
そう息巻いてバスターミナルまで来たのはいいが、うじゃうじゃいるバスの群れの中で、いったいどのバスに乗ればピラミッドまで行くことができるのか、さっぱりわからない。
何しろこの国では、文字はもちろんのこと数字までが、ミミズが這った跡のようなアラビア表記のことが多いので、バスのナンパーさえまったく解読不可能なのだ。

オレはターミナルにたむろする人々からできるだけ親切そうな人を見つけて
「ギザ?ピラミッド?」
と次々と聞いてみたが、み~んなそれぞれが自信タップリに、
「あっちだ!」
と指さすが、それがすべて別の方向なので、ますますオレは途方にくれてしまったのだ。
親切な紳士あらわる
結局2時間ほどターミナルで右往左往したが、未だピラミッド行きのバスが見つからず、
「もう、ピラミッドなんてどうだっていいやぃ!グスン・・・」
と、泣きたいような気持ちになってきた。![]()
そんな時である、オレの横に立っていた紳士風の男が、さりげなく流暢な英語で、
「ピラミッドへ行こうとしているのですか?私も同じギザの町へ帰るところなので、途中までごいっしょしましょう・・・」
と静かに語りかけてきたのだ。
男はターミナルのすぐ横にあるヒルトンホテルで警備長をやっていて、ちょうど仕事を終え自宅へ帰るところ、だと言う。
どうりで英語も堪能、物腰も柔らかなはずだ。
「何たる幸運。これぞ天の助け。日ごろのオレの行いを天はシッカと見ていてくれたのだ・・・」![]()
オレは嬉しくて跳び上がりたい気持ちを抑えながらも、せいいっぱい紳士風に
「それはご親切にどうも。では、お言葉に甘えるといたしましょう・・・」
と答え、その男の後をついてバスに乗ったのである・・・










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