パブ(public house=公共の家、の略)というのは、日本でいえば居酒屋、赤ちょうちん、といった大衆酒場である。
パブは英国社会を垣間見るには、まさに格好な場所であった。
どうだろう?どれも一癖ありそうな、実に奇妙な屋号ではないだろうか?
おそらく何か理由や云われがあってそうした屋号にしたに違いない。
何やらいろいろと想像力をかき立てられやしないだろうか?
今思えば、あの当時、屋号の由縁とやらを店員に聞いておくべきだったとつくづく悔やまれる。
この3件に限らず、英国パブには実に個性的な屋号のものが多い。
私は、パブの絵も多く描いている。
この絵のモデルとなった「走る従者」もそうした部類で、ある日ロンドンを歩いていてふと目にとまったパブである。
そのユニークな屋号が記憶に残り、帰国後、名前だけを拝借して、このような絵を描いてみた。
建物の形はイメージで作ったので実際にこの絵のようなパブであったわけではない。
今はたいへん便利な時代なので、Googleで検索してみたら、確かにロンドンのメイフェアーに「The Only Running Footman」というパブがあった。
私の記憶に若干間違いがあったようで”the only”がついていた。
う~む、「たった一人の走る従者」か、、、実に不可解な屋号だ。
ますます興味が沸いてきた。
今度ロンドンへ行ったら、ぜひこのパブへ足を運んで、定員にその由来について聞いてみようと思った。
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