岐阜県多治見市のモザイクタイルミュージアムに行ってきた
インパクトありすぎの外観
皆さん、この奇妙な物体は何かわかりますか?
山?、それとも公園の遊具?、建物の廃墟?
正解は・・・
我が故郷、岐阜県多治見市にあるモザイクタイルミュージアムです!
日本で唯一のモザイクタイルの美術館
岐阜県多治見市は、美濃焼きの町として有名ですが、その中でもこの辺り(笠原町)は、日本有数のタイルの生産地。
特に、昭和30年代から50年代にかけては、生産技術の進歩とともに、膨大な量のモザイクタイルがこの町から日本中に向けて排出されました。
時代は変わり、生活スタイルの変化とともに、モザイクタイルの生産にも陰りが見えてきました。
かつては、浴槽や流し台など、生活を彩ったモザイクタイル。
そんな失われていく昭和のモザイクタイルの生活用品を、地元の有志たちがコツコツと集めた結果、美術館にしてしまったのがここなのです。
ところで、このあまりにインパクトありすぎる建物の外観!世界的に有名な建築家、藤森照信氏によるものです。
この奇妙な外観は、タイルを掘り出す粘土山をイメージしたそうです。(先ほど「山」と答えた方は、いい線いってるかも・・・)
館内に建築モデルが置いてありました。これを見ると建物の全体像がイメージできます。
美術館の内部は?
さて、さっそく美術館の中を見てみましょう。
一階は受付のほか、モザイクタイルの体験工房、ミュージアムショップなどがあり、私が訪れた時は、どちらもスゴイ賑わいでした。
二階から四階が展示室となっており、見学順路に従って、四階がモザイクタイル製品の展示室、三階はモザイクタイルの製造工程や歴史が学べる展示コーナー、二階は産業振興のエリアとなっています。
メインの四階展示室を見てみましょう。
ここが四階。
自然光を採り入れた明るい展示室には、かつて生活を彩ったモザイクタイルの壁や流し台、浴槽、そしてトイレまで。
先ほどの建築モデルの屋根に空いていた穴のヒミツがこれ。
藤森氏のデザインによる、タイルを使ったオブジェです。
晴れた日にはここから陽光がいっぱいに降り注ぎます。
一方、三階の展示コーナーはこんな感じ。
モザイクタイルの製造工程や歴史が学べて、こちらも見ごたえ十分です。
美術館の周囲には、オープンテラスのある素敵なカフエや商工会の建物などもあり、色々と楽しめます。
私の故郷、岐阜県多治見市にある新名所、モザイクタイルミュージアムに、ぜひ行ってみて下さい!