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2018-02-27

インド旅行記(4)ガンジス河は大洪水!

ようやくリシケシに辿り着く

 

オレの乗ったオンボロオートリキシャ(三輪車タクシー)は、何度もエンストを繰り返したり、町の修理屋に駆け込んだりしながら、何とかリシケシまで辿り着いた。

 

長い道のりだった。

 

途中、永遠にたどり着けないような気もした。

 

(オートリキシャからの眺め。横を走っているのはサイクルリキシャ、いわゆる自転車タクシー)

 

リシケシへ着くと、ますます雨足が激しくなってきた。

 

オレは安っぽいビニール製のカッパを買った。

 

ガンジス河は大洪水!

 

まずは豪雨による洪水の状況を探ろうと、この町を貫くガンジス河の様子を見に行く。

 

河岸が近づくにつれて、だんだん人がごった返してきた。

 

オレはガンジスをひと目見て、おったまげた。

 

ゴーゴーと凄まじい濁流がうねりを上げ、巨木がまるでオモチャのように流れて行くではないか。

 

対岸の寺院やアシュラムは、一階部分が完全に濁流に飲み込まれている。

 

「これはヤバいんじゃあないの、、、」

 

「ヨガ修行どころじゃないんじゃあないの、、、」

 

濁流は、今にもリシケシの町そのものを飲み込んでしまいそうな勢いだ。

 

町に何本かかかる吊り橋のひとつは、氾濫するガンジス河を見ようと押しかけた野次馬連中で立錐の余地も無いほどだ。

 

オレもそのひとりだったが、、、

 

「オイオイ、そんなに大勢で吊り橋に乗って大丈夫かよ~」

 

人々の話によると、すでに家ごと流された犠牲者が多数出ているらしい

 

オレは、本当はヨガ道場に近い下流の町に宿をとり、明日からでもヨガ修行を始めたかったが、ここに滞在するのは危険と判断した。

 

仕方なく、降りしきる雨の中2キロほど歩いて上流の町まで移動し、そこで宿を確保したのであった。

 

今度は下痢の洗礼! 

 

リシケシの町の上流に宿をとったはいいが、その夜ひどい下痢におそわれた。

 

近くの安食堂で食べた野菜のカレー煮が原因だろう。

 

確かに不衛生な店だったが、この程度の店ならあちこちにある。

 

気になった点は、客がオレひとりだけだったこと。

 

あまり流行っていないのか?

 

注文を受けて、店の主人がその場で火を入れて作るのかと思いきや、いっこうにその気配がない。

 

しばらくして、奥の階段から、主人の妻らしき女がおそろしく無愛想な表情で現れ、ヒョイとテーブルの上に料理を置いて去っていった。

 

どうやら作り置いた物に火を入れ直しただけらしい。

 

ょっと不安もよぎったが味はまずまずだったので全部平らげてしまった。

 

そして、その夜からの下痢の洗礼である。

 

ハルドワールで雨に打たれて風邪をひき、身体の抵抗力が落ちていた事も原因のひとつだろう。

 

ちなみにここはインドなので、部屋のトイレには紙は一切無く、いわゆる「手動ウォシュレット」?というやつだ。

 

(オレが泊まった安宿)

(ひどい下痢の中、一枚絵を完成させる)

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