カンボジア旅行記(1)アンコール遺跡巡りはつまんない?
カンボジアへ行ってきた。
かつての放浪画家は、今ではしがないサラリーマンをやっているので、ほんの一週間のプチ放浪である。
オレは、女房と子供を置きざりにして、ひとりバックパック背負いアンコールワット遺跡のある町シェムリアッブに降り立った。
遺跡巡りに飽きちゃった
最初の数日間は、お決まりの観光コースで、あれこれアンコール遺跡めぐりをしたが、すぐに飽きてしまった。
シェムリアップの町周辺では、バス代わりに、人と荷物を山のように積んだピックアップトラックが走っている。
もちろん庶民の足なので、観光客には縁のない乗り物である。
しかしオレは、この人と荷物がまるでゴッタ煮のように満載になったトラックの荷台を目にするたびに、自分も乗りたくて乗りたくて・・・次第にムズムズしてきたのだ。
思い返せば、オレはこれまで世界各地でいろ~んな乗り物に乗ってきた。
インドのリキシャ(人力車)、タイのトゥクトゥク、フィリピンのジプニー、、、う~む、どれもこれも一癖あって面白かった。
ピックアップトラックに乗り込む!
、、、で、今回はこのピックアップトラックである。
行き先なんかどこでもいい。
とにかくトラックの荷台に乗るのが目的なので、とりあえず80キロほど離れた小さな村を目指した。
朝ホテルを出たオレは、停留所らしき広場に止まっているトラックの荷台に乗り込んだ。
、、、というより、よじ登った!
荷台の真ん中に板が2枚渡してあり、この狭い板の上と荷台の薄い縁が乗客の座るスペースだ。
はじめはオレを入れてわずか5人ほどだったが、次から次へと新たな客が乗り込んできて、しまいにゃ人と荷物とで立錐(りっすい)の余地もないほどにギッシリ埋め尽くされてしまった。
おまけに125CCのバイクが荷台から半分飛び出した状態でロープで固定されているし、ナゼか生きたニワトリが4羽、互いに足を結ばれて乗っている。
人も動物もバイクもゴッタ煮!ってわけだ。
ざっと数えてみると老若男女約30名いた。
これにバイク一台とニワトリ4羽(笑)
すでに誰もが身動きとれない状態。
運転席の屋根の上にも3人乗ってるし!
(おいおい、そんな所に乗ってると振り落とされるぞ~)
オレは左サイドの縁の一番前にしがみついた。そしてトラックはようやく走り出した。
最初は舗装されていた道路も、シェムリアッブの町から離れると未舗装のデコボコ道になった。
砂塵が舞い上がり、猛スピードで走るトラックが揺れるたびに、オレは振り落とされそうになり必死でしがみつく。
ケツが痛ぇ~
ヒェ~~!おっかねぇよ~~!
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