アルプス 山のカフェ
「アルプス 山のカフェ」を納品して来た。こちらがその作品。
25号カンバスにアクリルで描いたもの。
お買い上げいただいたのは、静岡市に介護保険施設を新設するMさん。
以前から私の絵を購入して下さっているクライアントの一人だ。
11月の個展に足を運んで下さった時、この絵を指差し、
「来年新しくオープンする施設の壁に飾りたい、、、」
と、その場で購入を決められた。
看護士でありケアマネでもあるMさんは、昨年、以前勤めていた障害者福祉事業所を辞めた。
残りの人生を終末期医療に捧げるためだ。
「お年寄りの最後を、暖かく看取ってあげるような仕事をしたい、、、」
個展の会場で自らの理想を熱く語るMさんの姿がとても印象的だった。
そして、いよいよその施設が完成し、内覧会を数日後に控えた今日、私の絵が真新しい壁に飾られることとなったわけだ。
Mさんの新しい夢の舞台は、とても素敵なところだった。
デイサービスやショートステイ、訪問看護などを提供する小規模多機能型介護保険施設。
木目を生かした淡い色調の外観。広々としたウッドデッキからは富士山が見渡せる。
館内も、随所にMさんの人柄を表すような優しさに満ちていた。
そして、私の絵は、陽光が降り注ぐ明るいリビングのいちばん目立つ壁に飾られた。
「奥村さんの絵に見守られて仕事に励みます!」
Mさんから暖かい言葉をいただいた。
どうかこの絵が、ひとりでも多くのお年寄りの方々の心を和ませることができますように、、、
そう願って、私は施設を後にした。
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