2018-02-19
ミャンマー旅行記(3)聖地ゴールデンロックへの登山
昨日、このオンボロ小屋のオーナーや、食堂の従業員、雑貨屋の主などに、ゴールデンロックへの道について訪ねたところ、
みな一様に、
「歩くのか?止めとけ。トラックで行け!」
と、言う。
徒歩しか手段がなかった昔ならいざ知らず、今どきわざわざ歩いて登るモノ好きは、どうやら修行僧ぐらいしかいないらしい。
村の中心を貫く一本の街道が、ゴールデンロックへの巡礼路の始まりだ。
街道では、朝の市場が始まろうとしていた。
露店の準備に勤(いそ)しむ人たちや、通学する子どもたち、喜捨を求める托鉢僧。
そんな庶民の生活を横目に眺めながら、オレはひとりゴールデンロックへと向かった。
キンプン村のはずれまで歩くと、途端に道は狭くなり林の中へと続いていった。
ここからが本格的な登山道だ。
人影がなくなり、傾斜のキツい山道を、オレはひとり
トボトボと登って行った。
登山道はこんなカンジ。
峠らしき所を何度も登ったり下りたりを繰り返す。
峠を越える度に、小さな村があらわれる。
かつては、巡礼路の途上の村として、村はそれなりに賑わっていたに違いない。
人々の家はバナナの葉や竹などを使った質素な造りだ。
標高がだいぶ高くなって来た。
村々には、巡礼者や托鉢僧をもてなすための水が用意されている。
巡礼路だけに、祠や仏像?がところどころにある。
この日、唯一出会った巡礼者らしき人。
やはり僧侶だった。
峠のてっぺんで、しばし休憩。
時計を見ると、すでに歩き始めて3時間になる。
麓のキンプン村から、かなり登ってきた。
村の生活は決して豊かではないようだ。
学校も行けない子供は、こうしてビニールシートを黒板代わりに自習中。
だんだんゴールデンロックが近づいてきたのか、通り過ぎる村が多少賑わって来た。
さぁいよいよ、聖地ゴールデンロックへの参道だ。
この若い女性。
レンガをこんなに担いで、、、おそるべし!
早朝からの5時間のトレッキングもそろそろ終着点。
いよいよゴールデンロックが見えてきた!
自分の足でここまで辿り着いただけに感動もひとしおだ。
それにしてもこのビミョーなバランス。
見てると、いろんな人が押したり抱きついたりしているが、、、落ちないのだ。
ゴールデンロックの境内は、さながらお伊勢さんのような賑わい。
ミャンマー人の信仰の厚さがうかがえる。
オレの方はというと、5時間の登山でお腹がペコペコ状態。
祈るより、まず腹ごしらえが先だ。
山頂のマーケットでヌードルスープと紅茶。
ここまで登ってきた自分にカンパイ!
露店で何やら怪しげな揚げ物をしていた。
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