画家のポルトガル旅行記3リスボンの市電とロカ岬、そしてファド
リスボン市内を市電に乗ってぶらぶら
いろいろとトラブルがあったけど、宿も確保できたことだし。
気をとりなおして、リスボン観光を楽しむことにした。
2日目は、リスボン名物の市電に乗って、アルファマ地区の狭い坂道をガタゴト上ったり下りたり。
やはり、リスボンの街には、この黄色い市電がよく似合う。
途中下車をして、高台の展望台から、アルファマ地区の町並みと光り輝くテージョ川の眺めを楽しむ。
市電の車窓から、旧市街の眺めを楽しんだ後は、リスボンのシンボルとも言えるベレンの塔へ。
ベレンの塔は、大航海時代のポルトガルの栄華とその後の衰退を静かに見守ってきた、リスボンを象徴する歴史的遺産。
その優雅な姿から、司馬遼太郎は「テージョ川の公女」と称したらしい。
ユーラシア大陸西の果てロカ岬へ
続いて、3日目は、リスボンから少し足を延ばして、ユーラシア大陸の西の果てロカ岬へ向かった。
カイス・ド・ソドレ駅から電車で海沿いに走ること約一時間でリゾート地カスカイス。ここでバスに乗り換えて30分ほどでロカ岬に着いた。
ついにやって来た。ユーラシア大陸の西端。
海の向こうはアメリカ大陸…と思うと、感慨もひとしおだった。
ロカ岬で感慨にひたった後は、行きと同じルートでもどり、途中、海辺のリゾート地カスカイスで、ポルトガル料理に舌鼓を打つ。
イワシの塩焼きに、タラ料理に、タコめし。ポルトガルは海鮮料理が実に美味い!
夜はリスボンでファドコンサート
今日は、大晦日。
一年の最後の夜をファドを聴きながら締めくくろうと、ファドコンサートへ。
ファドというとアルファマ地区などにある、昔ながらのファド酒場が有名だが、どこもファドの演奏が始まるのは夜の21時前後。終わるのはもちろん深夜だ。
ファドを聴きたいのはヤマヤマだが、これでは老親と小学生を連れた身にはちとキツい。
そんな私のような旅行者たちに、日曜日をのぞく毎晩7時から、手頃にファドだけ(つまり食事や飲み物は無し)を聴かせてくれるのが、「Fado in Chiad」のファドコンサート。
料金も18.5€と手ごろだし、場所もカモンイス広場の近くでわかりやすい。チケットはネットで旅先で簡単に購入できた。「夜遅いのはチョット…」という方にはおススメだ。
リスボンの年越しは、実ににぎやか。
人々が乱痴気騒ぎする声が、朝方まで響き渡っていた。